春の夜の世界

 

子供を産んで、子育てが始まって、まあお子様は一人では眠れませんので、寝かしつけもやりますと。

育休なので飲み会もありませんと。

そうなると、夜外に出ることがなくなるんですよね。

子供がある程度大きくなってくると寝かしつけした後自分だけ起きても別に問題はないんですが、これが難易度高いんですよ。

疲れてると特に。

それに用事もありませんので、夜外に出ないんですよね。

 

今日からダイエット生活をしているので、寝かしつけ後、なんとか起きてお散歩してきました。

久しぶりの夜。

出発したときは寒かったし、あんまり早足で歩く気にもなれなかったので寒いままかな?と思っていましたが、慣れてくるとちょうど良いかんじになりました。

あまり風も吹かず。

田舎なのでシンと静まり返っていて。

 

往路では自分が犯罪に巻き込まれることばっかり考えてました。

変な人に話しかけられたらどうしよう、

あっちに交番はあるけどこの時間は誰もいないよな、とか。

そんなこと、まあ無いんですけど、久々の暗い夜道なので怖かったですね。

交差点の向こうから走ってくる人の足音、テレビか何かをみて笑ってる人の声。

 

復路になるとちょっと余裕が出てきて、周りが見えてき始めます。

いつもはひと気のない家にあかりが付いていて驚いたり。

真っ暗な家もあれば全部屋のあかりが付いている家もあり。

一部屋あかりがついていて微妙に色が変化しているのを見た時には、なんだか昭和の気配を感じました。

今も普通にテレビ見ますから、そんなことないはずなんですけど、私の中であの明滅の仕方はブラウン管のそれと結びついてるんですよね。

ブラウン管って、わかりますかね…

 

時折くる車の眩しいライト。

左の道の向こうの方で誰かが鈴付きの鍵を触っている音。

なんの音もなくピカピカ光る自販機。

世界は暗く、ほとんど音もなく。

点々と灯る街頭の下を気ままに歩きました。